第3回Piano Recitalの曲選び
- Akiko Iguchi
- May 12
- 3 min read

去る5月3日の日曜日Music for Gifted Children では年に一度の春のピアノリサイタルがありました。
会場は近くの教会のチャペルなのですがとても雰囲気の良い会場で私のスタジオのサイズには丁度良くて気に入っています。
ピアノリサイタルでは今年は生徒さんには教本以外の曲を沢山学んで弾いてもらいした。私が幼い頃に弾いていた曲をある日ふと思い出し色々と弾いてみたのですがWilliam Gillockの曲集がなんと素晴らしい!!
思いがけずの再発見で色々な生徒さんとGillock の曲集より小品を取り上げ1月の終わりから練習を始めました。
アメリカの作曲家・教育家ですがしかも嬉しいことに私の今住んでいるテキサス州ダラスに拠点を置いていたことも発覚したのです!地元の作曲家を
取り上げることができる嬉しさも増しレッスンにも気合いが入りました。
さてPiano Recitalの準備に向けて1月の終わりから準備に入ったのですが指導者として気付いたこと数点をこちらにまとめて書きたいと思います。
まずはリサイタルをするに当たって曲選びは本当に大切です。教本から発表会用の曲を選ぶという先生も沢山いると思いますが私はやはり「作曲家」として活躍した方の曲を選びたいと心がけております。何故なら教本製作者はやはり「教育者」として段階的にピアノを上達させる曲が多い中、生粋の「作曲家」の方はあらゆるテクニック、音楽的知識を駆使して素晴らしい曲を作り上げているわけです。Gillockを例に挙げますと彼の作曲方法というのは子供が習った基本的な音符・リズムを使って最大限に楽しい美しいメロディとハーモニーをふんだんに、しかもレベル別に作曲してあるのです。私の生徒さんも自分に合ったレベルの曲を選び心を躍らせ楽しく練習している子が多かったように思います。もちろんモーツァルト、バッハ、ベートーベン、ブラームス等、代表的なヨーロッパの方々も子供のために作曲しているのですがやはりピアノを始めて2−3年の生徒さんにとっては難しい曲が多いです。ギロックはそうではありません。ピアノを始めて数年の生徒さんが目を輝かせて「こんな素敵な曲、私にも弾けるんだ!」と思わせてくれる作曲家なのです。そしてGillockをもっと弾いて次はモーツァルト、バッハ、ベートーベンの小曲集、ソナチネ等が弾けるようになってくるのです。
最後にピアノリサイタルが子供の音楽教育にとって大切なステップだということです。毎週のピアノレッスンで先生のために弾くこととリサイタルの舞台上で多くの人達の前で演奏することというのは全く違う次元のお話です。ですので必ず私の生徒さんは曲選び、譜読み、演奏会へ向けての気持ち、これらを段階的に踏まえてリサイタルの日に臨みます。発表会のリハーサルも必ず参加してもらいます。一度会場でのピアノを弾く、会場の大きさを確かめる、ピアノの響きに耳を傾ける、これらも一つ一つがとても大切なステップです。このリハーサルがまた興味深いです。終わって生徒さんにリハーサルがどうだったか問うと殆どの子たちが「緊張した!」と言うのです。会場の大きさに圧倒される子も多かったです。
ピアノリサイタルの経験を経て生徒さんはまた一段と成長しそして次に弾きたい曲を楽しみ
しています。AIの時代、色々な事がすぐに答えが出る摩訶不思議な時代ですが自分で音を読み音楽を楽しみ心に刻み込む作業が私はやっぱり一番大事な事だと感じております。A Iの様に数秒では答えが出ない世界なのです。
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